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執筆者の写真sajico onsen-hokenshi

園芸療法 実習1 豆チャーム

更新日:2023年4月6日

園芸療法は自分の解釈では、生花で生けたり、園芸として花を育てたりすることで心身の癒しに繋げることかと思っていました。

第1回の講義では、園芸療法の定義をご教示頂き、花だけでなく、植物全般を用いて

心身の癒しに繋げることであることが分かりました。


また、これまでの対象は、高齢者や、子供、身体や知的障害のある方、精神疾患の方の

プログラムとして研究されてきています。なので、対象にとって、園芸療法が、第一に安全であることが最優先されます。

例えば、認知症のある方のプログラムでは、間違えて口に入れても安全である物を選ぶ必要があったり、生花であれば、希望していた花材が入らないや、予定していた物が手に入りにくい、または、屋外で花を植える予定に雨が降ったらどうするか、知的障害のある子どもには、予定外の対応はパニックになること等。

対象が千差万別、個々の特性がありますし、安全や向き・不向きなど、様々な想定が必要になります。想定が必要ということは、対象の背景の理解が欠かせず、簡単に計画出来る事ではないことが分かりました。

この様な要件のなかで、口に入れても危険でなく、準備が容易であり、作業に時間がかかりすぎない物ということで、豆チャーム作りの体験実習がありました。




13種類の国産豆とモス(乾燥・苔類)・真綿を 触って、匂って、手触りを感じてみました。


モスは屋外の植物に触れているような香りとふわふわの綿もいじっている気持ちが良く。豆も1つずつの色や形を触っていると、気持ちが落ちつく感じがしました。


何の目的もなく、見て・触って・匂う という行動がリラックスになることを実感します。


そして、好みの豆やモス・綿(固定しやすい)を小さな瓶に詰めていきます。

1つ目は分からずに作るため 2つ目はリベンジ用だそうです((笑)


作った作品を隣の学生さんと、意見交換します。

隣の学生さんは、私のは2つとも美味しそう((笑)という食べ物のイメージだそうです。

実際は、1つ目は、抹茶のティラミス(京都で混んでいて食べ損ねたもの)をイメージし2つ目は、きれいだなと思った豆を入れました。


高さ2.5㎝程の小さな瓶ですが、2つ作れたことで満足感200%です。

1つだけなら、イメージと違うなとか、心残りが出たと思いました。


岩崎寛先生に、この瓶の大きさに至った経緯などあれば教えて欲しいと質問しました。

すると、もっと大きい瓶のこともあったが、作業時間に個人差が大きすぎるとのことでした。早く完成した人は退屈な時間になってしまい、最大で30分~1時間ほども違うこと

もあるそうです。それは個人の性格の違いによるとのことでした・

また、1つにすれば、やり直したい気持ちやネガティブな想いなども出ることもあり、

2つ作れば満足度が上がるからとのことでした。簡単に答えて頂きましたが、

2.5㎝瓶×2つになるまでに、多くの対象者で研究した結果だそうです。



私の仕事でも植物を使った簡易なプログラムは出来たらいいなと思いました。


例えば、飲酒と喫煙以外に楽しみがないという人や、ゲームや糖質依存症ぽい方などの2次予防にもなるかもしれません。



その行動の時間を何か(かつ健康的なこと)を作ることで自己表現できる楽しみが持てたら

行動変容に結びつくかなと思うことがたびたびあります。

家に帰ることや、休日が楽しみで仕方がないという趣味や興味のあること

心身の健康増進にもつながる時間を持って欲しい方に

きっかけになる様なプログラムは何かを 考える機会になりました。


園芸療法を学び始めるきっかきは、こちら↓





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